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社長ブログ

弊社取り扱い防水材料メーカーの日新工業(株)より新しい防水改修工事用ドレンが新発売されました。
商品名は『NSハイパドレン』
ドレン本体は主にアスファルト防水改修時などに使用する、筒部:銅製、ツバ部:鉛製の改修用ドレンなのですが、私が注目したのはドレンキャップ!
試しに1個注文し取り寄せてみました。

パンフレット記載の通りなのですが、

①非挿入型固定方式
これまでの改修用ドレンキャップは板バネを管の中に挿入して固定するのが一般的。
NSハイパドレンキャップは管の中に専用固定金具を取り付けて固定する為、板バネで管内の排水の流れを妨げることがありません。

②飛散防止機構
これまでの板バネの改修用ドレンキャップは強風時にドレンキャップが外れてしまう事が多々ありました。
NSハイパドレンキャップは専用固定金具で固定されていて、尚且つクリップ式固定金具により清掃メンテナンス時には簡単に取り外すことも可能になっています。

③高い空隙率による排水性能
ステンレス製の空隙率87%を実現、アルミダイキャスト性や鋳鉄製のキャップに比べて排水性能が向上しています。また、風の影響も受けにくくドレンキャップの飛散対策にも効果を発揮します。

専用固定金具取り付け
クリップ式固定金具による脱着
塩ビシート防水用改修ドレンに取り付けた状況

近年の石川県内の公共防水改修物件では設計図書にドレンキャップには飛散防止対策を施すようにとの記載があります。

弊社はこれまでドレンキャップの飛散防止対策に対して色々と試してきましたが、完全に固定してしまうとドレンキャップ廻りに溜まった落ち葉や汚泥を清掃メンテナンスする際に手軽に外せない・・・、簡単に外せてしまうと強風時の飛散に対しての有効性が心配・・・と、難しく・・・ もっと良い商品が出ないかと待望しておりました。

今回のNSハイパドレンキャップはまだ発売されたばかりですが、弊社としてはすでに2現場(アスファルト防水改修現場に 13個、塩ビシート防水改修現場に 13個)で納入予定です。

数年経った後の使用状況なども確認していきたいと思います。

6月~7月に施工しておりました、能美市発注の公共建物 屋上防水改修工事が完工しました。

着工前:既設 塩化ビニル系シート防水
完成:塩化ビニル系シート防水 t=1.5㎜ S-M2工法
施工中:塩ビシート防水層 貼り込み状況
着工前:既設 塩化ビニル系シート防水
完成:塩化ビニル系シート防水 t=1.5㎜ S-M2工法
着工前:既設 塩化ビニル系シート防水
完成:塩化ビニル系シート防水 t=1.5㎜ S-M2工法

建物の築年数が大変古く、着工時には雨漏りの状況がかなり深刻な状況でした。
梅雨時期の施工でしたが既存防水層を撤去しなければならない範囲もあり、施工中の雨漏り被害を最小限に食い止める事に大変苦労しました。

大雨の日もあり、雨天と雨天の間の晴れ間に作業員を集中して動員し最後は一気に仕上げ完成させ・・・

完成後には施設の方より『あれだけ雨漏りしてたのが大雨の日でも一滴も漏らない状況になりました~』 とお喜びのお声を頂き。。。ひと安心です。
我々の防水の技術・技能がお役に立てたと改めて感じる事が出来た現場でした。

有難うございました。

石川県での令和6年度前期 防水施工技能検定試験が6月27日・28日の2日間開催され検定員を務めてきました。

前期に開催される検定は、『ウレタンゴム系塗膜防水工事作業』、『FRP防水工事作業』、『改質アスファルト常温粘着工法防水工事作業』の3作業の検定があります。

今回はそれぞれの作業1級・2級合わせて総勢18名の方々が受験されました。

例年この時期非常に暑い中での作業になる事が多いのですが、今回の開催期間はたまたま割と低い気温の日に開催する事が出来ました。

しかし、受験者の皆様は汗だくで・・・大変お疲れ様でした。

何人かの方にブログの投稿が滞っていると言われ・・・
意外と私なんかのブログを継続的にチェックして見てくださっている方がいるんだな・・・と嬉しくなった半面、ブログ投稿をサボれないなと気が引き締まった次第です。。。

金沢市内の事務所ビル屋上を防水改修工事させて頂きました。

着工前 アスファルト保護防水 保護コンクリート仕上げ
完成 塩化ビニル系シート防水 t=2.0mm 軽歩行用仕上げ
下地処理 伸縮目地材やひび割れ部に打設されてるコーキング材を撤去
施工中 塩化ビニル系シート防水 ディスク板取付状況
着工前 アスファルト保護防水 保護コンクリート仕上げ
完成 手摺り基礎部は塩ビ用プライマーを使用してウレタン塗膜防水材にて防水
着工前 アスファルト保護防水 保護コンクリート仕上げ
完成 塩化ビニル系シート防水 t=2.0mm 軽歩行用仕上げ

こちらの改修物件は、普段弊社の特定分野の仕事をお手伝い頂く事もある専門工事業者さんからのご依頼でお仕事させて頂きました。

金沢市内の防水工事店とは多々お付き合いがある専門工事業者さんにもかかわらず、弊社を選んでお声掛けしてくださった事はすごく有難い事だと感謝しております。

築年数の古い建物でしたので、今回の外部改修工事でガラッと綺麗にイメージチェンジされたと思います。
有難うございました。

昨日2/28(水)は弊社が所属するディックプルーフィング工業会の北陸ブロック会の講習会に参加してきました。

主な講習会の内容としては・・・

〇 ひび割れ補修システム・・・自動式低圧エポキシ樹脂注入工法 SKグラウトプラグA工法

能登半島地震の後、問合せ頂く事が多くなったコンクリートのひび割れ補修工事
自動式低圧エポキシ樹脂注入は幅の狭いひび割れでもひび割れ内部にゆっくりと低圧・低速で樹脂を注入する事が出来る工法です。

その中でもこちらのSKグラウトプラグA工法は注入状況に応じて注入材の追加や注入材の粘度切り替えが容易に出来、効率的で確実なひび割れ補修が出来るので弊社ではかなり前から使用しています。

もう一つの講習内容としては・・・

特殊発泡ウレタン樹脂接着剤を使用した・・・
塩化ビニル系シート防水 シーカプラン接着断熱防水仕様

特殊発泡ウレタン樹脂接着剤「SikaRoof Board Adhesive」を下地に吹き付けて断熱材を接着するというスピードに特化した他に類を見ない工法です。

接着剤吹き付け専用ガンは立ち作業で接着剤を吹き付ける事が出来る為、作業員の負担軽減と施工の安定性が向上し作業が速くなる上にムラなく施工品質も向上させる事が出来ます。

下地に適したプライマーを塗布する事で、アスファルト露出防水など各種下地にも直接接着する事が可能です。

北陸地方では主流になっている塩化ビニル系シート防水 機械的固定工法の施工では、アンカー取付けの為のドリル掘削音の発生により作業が制限される事があります。

同じ塩化ビニル系シート防水でもこちらの接着断熱工法ではドリル掘削音を大幅に軽減出来るほか、断熱材と塩ビシート防水層は全面接着されるので耐風圧性能にも優れます

弊社取り扱いの防水メーカー、旧ディックプルーフィング(株)は昨年会社統合によって新しくシーカ・ジャパン(株)としてスタートしました。
シーカはスイスに本社を置く世界100カ国以上の拠点を持つ建築・土木及び工業製品分野におけるスペシャリティ・ケミカルカンパニーです。

我々施工店として統合当初は少々不安な気持ちではありましたが、世界中で施工されている防水材料や施工工具をもっと知り得る事が出来たり、取り入れれる良い工法があるとしたら・・・と考えると少しワクワク感が出てきました。

これからのシーカ・ジャパン(株)に期待したいですね。

7月より着工しておりました石川県の県有施設長寿命化対策工事がこのほど完工いたしました。
屋上、PH屋上等合わせて計2,142m2の防水改修工事です。

着工前
完 成 (塩化ビニル系シート防水 t1.5mm S-M2工法)
防水改修工事 施工中
アルミ箔付き絶縁マット敷き及びディスク板取付
塩ビシート防水層貼り込み状況
塩ビシート防水層貼り込み状況
塩ビシート防水 施工中
着工前
完 成 (塩化ビニル系シート防水)
着工前
完 成 (塩化ビニル系シート防水)
着工前
完 成 (塩化ビニル系シート防水)

7月下旬より着工し8月には最高気温40度予報で作業を中止した日もあったりと非常に暑い中での作業でしたが、もういつの間にか冬になってしまいました。
月日の経つのは本当に早いですよね・・・
天候が悪くなる前に無事に完工出来て良かったです。

施設内の方々にも騒音等でご迷惑をお掛けしましたが、ご協力頂き有難うございました。
関係者の皆様、大変お世話になり誠に有難うございました。

9月・10月とブログ更新をサボってしまいましたが・・・
先月工事させて頂いた消防署庁舎屋上(804m2)の防水改修工事をご紹介します。

着工前 (既設アスファルト保護防水 保護コンクリート仕上げ)
完 成 (新設 塩化ビニル系シート防水 t=1.5㎜ S-M2工法)

お馴染みの塩化ビニル系シート防水 S-M2工法(機械的固定工法)での防水改修ですが、今回は補強複合タイプに分類される高耐久の塩ビシート(シーカプランG(シーカ・ジャパン(株))を使用して防水改修しました。

絶縁マット敷き及びIWディスク板の取付状況
シーカプランG(補強複合タイプシート)貼り込み状況(IWディスク板との融着)

ディスク板の取付間隔について600ミリ×600ミリ程度で取り付ける事が多いのですが、こちらの高耐久塩ビシート(シーカプランG)は引張・引裂強度に優れたシート・剛性の高いディスク板・引抜き強度の強いアンカーを使用する事でディスク取付間隔を広くする事が可能な防水システムです。

ディスク標準割り付け図例
(カタログ抜粋)
アンカー引抜き強度試験状況

事前に現場屋上で確認するアンカーの引抜き強度検査。
試験器が10,000Nまでしか計測出来ない機器なので途中で止めていますが、8,000Nくらいでも抜けないくらい引抜き強度が非常に強いアンカーでディスク板を固定しています。

塩ビシートの製品巾も他のメーカー品より巾広(1.54m巾)な為、シート重ね部分の溶融着作業も少なくて済みます。

シーカプランは徹底的に強度と施工性にこだわって作られた防水システムです。
弊社は同じ塩化ビニル系シート防水でも現場の立地条件や形状によって適材適所な防水製品を択んで提供させて頂いてます。

庁舎内で勤務されてる署員の皆さま、監理事務所・元請けの皆さま、大変お世話になり有難うございました。

協力業者の方からの雨漏りのご相談を受け、福井県坂井市内にある店舗の屋上を防水改修させて頂きました。

着工前 既設ウレタン塗膜防水
完成 塩化ビニル系シート防水 遮熱保護塗料仕上げ
着工前 ウレタン塗膜防水
完成 塩化ビニル系シート防水 遮熱保護塗料仕上げ
着工前 ウレタン塗膜防水
完成 塩化ビニル系シート防水 遮熱保護塗料仕上げ
着工前 ウレタン塗膜防水
完成 塩化ビニル系シート防水 遮熱保護塗料仕上げ
着工前 ウレタン塗膜防水
完成 塩化ビニル系シート防水 遮熱保護塗料仕上げ
着工前 ウレタン塗膜防水
完成 塩化ビニル系シート防水 遮熱保護塗料仕上げ

施工状況 ↓

アルミ製手摺の架台を防水で巻込む際には必ず支柱の根元に穴を開けて支柱内の空洞に樹脂を注入し、支柱内の防水処理及び水抜き処理を実施するようにしています。
アルミ製手摺の支柱内は空洞になっていて、どこからか支柱内に雨水が浸入するんです・・・
既設ウレタン塗膜防水層の上から絶縁マットを敷き込み、ディスク板をアンカー固定をした後に塩ビシート防水層を溶融着しながら貼り込みます。
最後に塩化ビニル系シート防水専用の高反射遮熱保護塗料(VTコート C)を塗布して完成です。
高反射遮熱保護塗料(VTコート C)、塩ビシート防水のオプション仕上げの遮熱保護塗料ですが最近ご採用頂く事が多くなりました。
塩ビシート防水表面は汚れが付きやすいのですが、VTコート Cを塗る事で汚れが付きにくくなり、塩ビシート防水層を紫外線から守る効果もあるので防水層の寿命を延ばすことが出来ます。
完 成

遮熱保護塗料仕上げのオプションは価格は少々プラスされてしまいますが、次の防水改修までのサイクルを延ばす事も出来るので本当にオススメしたいオプションです。

工事を依頼して頂いた協力業者の方々、お施主様、お力になる事が出来て光栄です。
どうも有難うございました。

金沢市内戸建て住宅 大屋根のシート防水改修を施工させて頂きました。

大屋根部分をシート防水改修
大屋根の着工前状況(加硫ゴム系シート防水)

加硫ゴム系シート防水の上に塩化ビニル系シート防水 機械的固定工法にて防水改修

防水下地がALC版だった為、ディスクや塩ビ鋼板を固定するアンカーは専用の太めの8ミリアンカーを使用し、下穴にはエポキシ樹脂の注入を併用して高い固定強度を確保します。

下穴にエポキシ樹脂を注入

更に今回は強風対策として風の力を低減させる免振ディスクを採用

↑ 田島ルーフィング カタログより抜粋
風の力を低減する免振ディスクの取付
絶縁マットの敷き込みと免振ディスク・塩ビ鋼板の取付
塩ビシート防水層を免振ディスク・塩ビ鋼板に溶融着固定

大屋根に積もった雪が滑り落ちないように、塩ビ樹脂が積層されている塩ビシート防水専用の雪止め金具を取り付けます。

塩ビシート防水専用 雪止め金具の取付( こちらも下穴にエポキシ樹脂を注入して固定強度を高めます。)
雪止め金具の固定箇所から雨水が浸入しないよう塩ビシートを増貼り

最後にオプション仕様の塩ビシート専用の高反射保護塗料(VTコートC)を塗布しました。

最近こちらの保護塗料を塗る事が増えてきました。

夏季におけるシート防水層表面の温度を下げ、塗料皮膜が紫外線・熱によるダメージを抑制してくれますし、塩ビシートに含まれる可塑剤の移行も抑制するため、シートの柔軟性を長持ちさせ耐久性を5年程度伸ばすことが出来ます。

オススメです!

塩ビシート専用 高反射保護塗料(VTコートC)の塗布
完 成

今回の塩ビシート防水の仕様は、田島ルーフィング(株)『ビュートップ VT-U815免振-ALC-CC工法』になります。

・ALC版下地

・免振ディスク採用

・専用雪止め金具取付

・高反射保護塗料仕上げ

と、通常の塩ビシート防水にオプションが色々と追加された仕様で施工させて頂く事が出来ました。

どうも有難うございました。

12月より着工しておりました県営住宅の屋上防水改修工事(1,103m2)が完工いたしました。

県営住宅 外観
着工前 (既設 塩化ビニル系シート防水)
完 成 (塩化ビニル系シート防水 t=1.5㎜ S-M2工法)
着工前 (既設 塩化ビニル系シート防水)
完 成 (塩化ビニル系シート防水 t=1.5㎜ S-M2工法)
既設の塩ビシート防水層の浮いている部分やシワになっている不良箇所を部分撤去し下地調整
絶縁マットを敷き込みながら塩シート層を固定する為のディスク板をアンカーにて取付。
こちらの建物は塩ビシート防水層の更に下に施工してある新築時のアスファルト露出断熱防水材にアスベスト(飛散の危険性が一番低い レベル3 石綿含有建材)が含まれていた為、近年アスベスト対策の規制が強化された石綿障害予防規則や大気汚染防止法施行規則に基づいて作業する必要がありました。
保護ゴーグル・区分3の防塵マスクを装着してドリル掘削時には粉じんが飛散しないよう噴霧器で散水湿潤養生しながらのドリル掘削。
HEPAフィルター付き掃除機で吸引
せっかく湿潤状態で掘削しても乾いてくると飛散する事になってしまうので、HEPAフィルター付きの掃除機で粉じんを集じんして集積。(小さな穴の掘削なので石綿含有建材の粉じんというよりも、ほとんどがコンクリート躯体の粉じんになりますが。)
掃除機にHEPAフィルターを装着
集積した粉じんを凝固剤と共にアスベスト廃棄物専用の袋に入れ、他の廃棄物と区別
アスベスト含有産業廃棄物を自社運搬で処分場に運搬
普段委託している産業廃棄物処分の会社はアスベスト含有建材の処分が出来ない為、処分が出来る処分会社と処理委託契約を結び処分してもらう事に。
少量なので運搬は元請けである弊社が自社運搬。排出事業者自らが運搬する場合は収集運搬業許可は不要なんです・・・
塩ビシート防水層の貼り込み(ディスク板との溶融着固定)
完 成 (塩化ビニル系シート防水 t=1.5㎜ S-M2工法)

アスベスト対策の法規制が改正され強化された訳ですが、石綿含有建材調査者講習や石綿作業主任者技能講習を受けても危険性の高いレベル1や2の内容ばかりで、防水施工店が関係するレベル3の建材についての講習内容があまり無く、今回の様な塩ビシート防水施工時のドリル掘削作業程度では、どの程度の作業方法や廃棄物処分方法が必要になってくるのかが未だ手探り状態です。

ドリル掘削時の粉じんは収集する事なく飛散防止対策として湿潤養生さえ行えば良い。
粉じんはほぼ下地コンクリート掘削の粉じんなので石綿含有建材として廃棄物処分までしなくても良い。
など、聞く人によって様々な意見があるのが現状で正解がイマイチ分かりません。
防水材料メーカーも法律の内容ばかりで、実際の具体的な作業方法までは今のところ曖昧な表現に留まっています。

出来れば、全国防水工事業協会や合成高分子ルーフィング工業会などの業界団体の方で、石綿含有建材防水層の上から塩化ビニル系シート防水改修する際の作業指針マニュアルなど作成してもらえると有難いのですが・・・

何はともあれ、冬場の施工で積雪による中断も度々ありましたが、何とか工期内に無事に安全に完工出来てホッとしています。
住宅にお住まいの入居者の方々には騒音等でご迷惑をお掛けしました。
工事にご協力頂き誠にありがとうございました。